ラボ
ひつじ羊を食べる

羊のミルク(羊乳)は、地中海沿岸や中東など世界の一部地域で、飲用や乳製品の原料として利用されています。一般に牛乳と比べて乳脂肪やたんぱく質の割合が高い傾向があり、その特徴を生かしてチーズやヨーグルトなどに加工されます。代表的な羊乳チーズには、イタリアのペコリーノやフランスのロックフォールなどがあります。一方、ギリシャのフェタは羊乳を主原料としつつ、規格の範囲内で山羊乳を使用することもあります。羊は肉や毛だけでなく、乳を通じても地域の食文化を支えてきました。
世界には地域ごとに有名な羊乳チーズがあり、保存しながら乳の栄養を利用する知恵として発展してきました。羊乳もまた、羊と人との長い食文化のひとつです。
松尾ジンギスカンと松尾めん羊牧場は、現在、羊乳の生産を主な事業としているわけではありません。羊ラボでは、松尾で扱っていない分野も含めて羊という動物を広く知ってもらうため、羊乳文化も紹介します。松尾めん羊牧場が育てているサフォークは肉用種であり、牧場の取り組みは羊肉生産が中心です。このように、同じ羊でも「肉用」「乳用」「羊毛用」など目的によって品種や飼育のあり方が異なることを知ると、世界の羊文化をより立体的に理解できます。
出典:Codex Alimentarius 国際食品規格 2020年