ラボ
ひつじ羊を知る

羊毛(ウール)は、天然繊維ならではの特徴を持つ素材です。羊毛の繊維には「クリンプ」と呼ばれる細かな縮れがあり、繊維と繊維の間に空気を含みやすい構造になっています。この空気の層が断熱の役割を果たすため、ウールは保温性に優れています。また、湿気を吸収したり外へ放出したりする性質があり、衣類や寝具の素材として快適性を保ちやすいことも特徴です。セーターやスーツだけでなく、カーペット、寝具、インテリア、断熱材など幅広い用途で活用されています。羊毛は、羊と人との長い関わりを象徴する素材のひとつでもあります。
松尾めん羊牧場では、仔羊を除く羊たちの毛刈りも行っています。羊毛そのものの販売を主事業としているわけではありませんが、羊を育てる現場では毛刈りも健康管理に関わる大切な仕事のひとつです。また、出荷時に生じる羊皮については国内で加工し、天然ムートンとして活用しています。羊肉専門店として始まったマツオだからこそ、羊肉だけでなく羊毛や羊皮まで含めて「羊という動物が人の暮らしにもたらすもの」を伝えていきます。
出典:The Woolmark Company『ウールファイバーの科学』2021年