ラボ
ひつじ羊を知る

羊は、肉だけでなくさまざまな形で人の暮らしに役立ってきました。羊毛(ウール)は衣服や毛布、カーペットなどに、羊乳は飲用やチーズなどの乳製品に、羊皮(シープスキン)は革製品やムートンなどに利用されています。また、羊毛を洗浄する際に得られる脂質成分「ラノリン」は、化粧品やクリーム、軟膏の基剤など幅広い用途で使われています。地域や品種によって羊の利用方法は異なりますが、食・衣・生活用品のさまざまな場面で人を支えてきたことが、羊という家畜の大きな特徴です。一頭の羊がもたらすものを広く知ることで、羊を資源として無駄なく活用してきた人の知恵も見えてきます。
松尾ジンギスカンが長年向き合ってきた中心は「羊肉」ですが、松尾めん羊牧場では「羊皮の活用」にも取り組んでいます。羊を羊肉として出荷する際に生じる羊皮を国内で加工し、「純国産天然ムートン」として販売しています。1頭ごとに毛色や形が異なる天然素材の個性を生かし、羊からいただく資源をできるだけ大切に使う考え方です。羊ラボでも、羊を「食べる」だけではなく、暮らし全体に関わる動物として伝えていきます。
出典:第十八改正日本薬局方解説書 2021年