ラボ
ひつじ羊を知る

北海道と羊の関係が深まった背景には、大正期以降のめん羊飼育の奨励があります。第一次世界大戦などの影響で羊毛の輸入が難しくなったことから、国内で羊毛を生産するための飼育が進められ、北海道でも羊の飼育や研究が広がりました。その過程で羊肉の利用も研究され、羊肉を食べる文化が道内に定着していったとされています。ジンギスカンの発祥については複数の説があり、ひとつに断定することはできません。農林水産省は、北海道で羊肉消費の拡大とともに根付いた郷土料理として紹介しています。また地域によって食べ方に違いがあり、滝川など道央内陸部では、あらかじめタレに漬け込む「味付けジンギスカン」が主流とされています。
松尾ジンギスカンは1956年、味付ジンギスカンの文化が根付く滝川で創業しました。創業者、松尾 政治(まさじ)は「老若男女、誰もがおいしいと思える味付け肉」を目指し、羊肉を漬け込む独自のタレを完成させました。さらに2016年には松尾めん羊牧場を設立し、滝川の羊文化を未来につなぐためサフォーク種の生産を開始しています。羊肉を販売・提供するだけでなく、羊を育てるところから関わっている点も、現在のマツオグループの特徴です。
出典:北海道庁『北海道めん羊史』2018年
参考確認:農林水産省「うちの郷土料理 ジンギスカン/成吉思汗 北海道」「にっぽん伝統食図鑑 ジンギスカン」